東京五輪の女王が涙した死闘 張本美和との大一番に名手・陳夢は何を思っていたのか?「本当に緊張していた」【世界卓球】
文字通りの歴史的な死闘。この珠玉の攻防で中国の面々がいかに追い込まれていたかは想像に難くない。実際、最後のフラッシュインタビューで選手たちは涙ながらに言葉を漏らした。
「試合に出場するときはいつでも、チームのために1点ごとに全力を尽くせたと思う」
そう目を潤ませながら語ったのは、張本との攻防を制してタイトルをもたらした陳夢だ。21年の東京五輪で金メダルを手にしていた卓球界屈指の名手は、飛躍を遂げた日本を正直に称えている。
「日本は近年で最も組織化されていたと思う。最後の試合は本当に緊張していました。あの15歳の選手が放つ影響力を前に居心地は良くなかったです。でも、勝つことが何よりも重要であり、私たちはお互いを励まし合いながら勝てました」
逆境をはねのけ、精鋭揃いだった日本を打ち破った中国。その胆力に改めて卓球大国としての矜持を見た。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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