【エディージャパン検証】カナダ戦での「答え合わせ」 6年ぶりの覇権奪還に向けての課題と希望が交錯

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 一つ課題をあげれば、前半1トライをとった後の相手ペナルティーの場面でゴールキックを選択したところだろうか。カナダのディフェンス陣が思ったよりも強力だったという、ピッチ上の人間でなければわからない「皮膚感覚」による選択だったのだとは思うが、ジャパンの勢いを考えれば、攻撃を継続させるべきではなかっただろうか。結果論にはなるが、あそこで一度リセットされ、キックオフから始まった時間帯はカナダの勢いがジャパンを上回り、苦戦を招いた。この反省を次戦以降には活かしていただきたい。

 4つの課題以外では、相変わらずハンドリングエラーが多かった。攻撃の最中に犯したノックフォワードが6回。せっかくのチャンスを自らで断ち切ってしまうミスは相手にその場での反撃の機会を与えるだけでなく、ゲーム全体の士気を下げることにつながる。ラインアウトも3度ミスを犯した。特にロングスローの際のミスが目立った。スローワー江良颯の技術の向上とともにFW全体の再度の意思統一の徹底が必要だろう。

 光明は、スクラムでプレッシャーをかけ続けたことと、ピンチの連続だった前半の20分間以外は常にボールを素早く動かし続け、相手を疲弊させたフィットネスの高さだろうか。カナダのルーカス・ラムボール主将をして「ラスト20分は力尽きた」と言わしめ、後半だけで6トライを奪ったフィットネスの高さは、上位国との対戦でも大きな武器となるだろう。次戦のアメリカ戦では、よりタフなメンタルで試合に臨み、より長い時間攻撃し続ける展開を望みたい。





[文:江良与一]

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