「1位を目指すべき」日本戦完敗後の“2位狙い発言”が波紋 サウジ指揮官に吹く逆風「日本が最強は真実じゃない」
日本戦に敗れ、国内の風当たりが強まっているマンチーニ。(C)Getty Images
勝負事の酸いも甘いも熟知するイタリア人指揮官による、“ドラスティックな発言”が波紋を呼んでいる。
声の主は、サウジアラビア代表を率いるロベルト・マンチーニ監督だ。現地時間10月10日、日本代表を本拠地に迎えた北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第3節でチームは0-2と完封負け。通算成績1勝1分け1敗となった直後の会見で「日本がグループ首位の大本命だというのは分かっていた。我々はオーストラリアと2位を争うことになる」と語り、“2位狙い”を明言したのである。
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あくまで「重要なのは順位に関係なく予選を突破すること」と強調するマンチーニ。イタリア代表などを率いてきた智将にとって、日本とサウジアラビアの現状をふまえた上での現実的な考えを示しただけなのだろう。
とはいえ、今予選は3試合を終えた段階だ。首位通過を諦めるには時期尚早とも思える。それだけにサウジアラビア国内では59歳のイタリア人指揮官への風当たりが一気に強まっている。
現地著名識者のトゥルキ・アラジマ氏は、国内の人気番組『Kora Rotana』で「誰が2位を目指すように言ったんだ。そんなことよりも1位を目指して戦うべきだ」と憤怒。「試合後の彼の発言はどれも挑発的だ。今回もそうだ。選手たちにとっても非常に残念な発言である」と断じた。