衝撃の失神一本負け UFC王者にレベルの違いを見せつけられた朝倉海 “無謀な挑戦”での敗因は何だったのか「減量がまずかった」
意表をついて膝蹴りを繰り出すなど打撃で突破口を見出そうとした朝倉。(C)Getty Images
「正直に言うよ。結果には少しも驚いてはいない」
また、元UFCフライ級王者で、堀口恭司にも勝っているデメトリアス・ジョンソン(米国)は、自身のYouTubeチャンネル内で「レバーへの膝は本当に良かったと思う」と朝倉の打撃に一定の評価を下しつつ、次のように分析している。
「正直に言うよ。結果には少しも驚いてはいない。だから『すげー、パントージャがやりやがった』なんて言えないね。柔術こそが王様なんだ。彼(朝倉)のようなストライカータイプはグラウンドに倒されてしまったら終了だ」
米メディアでも「打撃で少しばかりダイナミックな動きを見せたが、アサクラは関節技の面でパントージャに一段劣っていた」(米スポーツ専門局『CBS Sports』)といった朝倉へのシビアな指摘が目立った。それだけ、技術のレベルの差、根本的なフィジカルの差などUFC王者とのレベルの違いが浮き彫りになる一戦だった。
とはいえ、いきなりタイトル戦という無謀とも言うべき挑戦で、朝倉が可能性を見せたのも確かだ。それはパントージャも「彼は元バンタム級ってこともあり、デカくて、パワーがあった。これから彼が(UFCで)戦える素晴らしい対戦相手は何人もいる」と認める通りだ。
この敗戦から何を学び、何を活かすのか。おそらくUFCで準備されるであろう次戦の行方が朝倉のキャリアにとっても正念場となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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