名将・岡田が認め、カブス監督が唸った才覚 “衝撃的な春”を過ごした阪神・門別啓人に集まる「大化け」への期待

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カブス戦で衝撃的なパーフェクトピッチを披露した門別。(C)Getty Images

 20歳の若虎は一気に芽吹くか――。今春に飛躍を期待せずにいられない成績を残したのが、阪神の門別啓人だ。

 東海大札幌高からドラフト2位で入団した門別は、高卒3年目にして猛烈なアピールを続けている。まだ、あどけなさも見せる弱冠二十歳の左腕だが、1軍キャンプに加わった今春はオープン戦とカブスとのプレシーズンゲームを合わせて17回2/3を投げて、防御率0.00、WHIP1.18と圧巻の投球を披露した。

【動画】メジャーの強打者をねじ伏せた! 阪神・門別の快投ハイライト

 とりわけ凄まじかったのは、今月15日に行われたカブスとのプレシーズンゲームだ。先発に抜擢された門別は、カイル・タッカーや鈴木誠也、イアン・ハップなどメジャーリーグの一線級の打者たちに初回から持ち味の直球で押す投球で圧倒。終わってみれば、5回(59球)を投げて、被安打0、四死球0、無失点の“パーフェクトピッチ”という衝撃的な結果を出した。

 対峙した選手たちがきりきり舞いとなったカブスのクレイグ・カウンセル監督もただただ脱帽。試合後の会見で「彼はストライクを多く投げてきて、こちらとしては打たされて打ち取られてしまった印象がある。全体的にタイミングに苦しんだし、ストライクを多くとりに来られたことが抑えられた大きな原因だった」と漏らした。チームが時差ぼけによるコンディション不良の問題を抱えていたとはいえ、この言葉は素直な感想と言えよう。

 アマチュア時代から150キロを超える速球を投げ込み、相手のインコースをグイグイと攻め抜く強気な姿勢を持っていた門別。そのポテンシャルの高さは誰もが認めるところではあった。24年には岡田彰布前監督が1軍に抜擢し、絶賛の言葉を並べたこともあった。

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