打率.083と全く打てず…韓国の俊英がぶち当たる「メジャーの壁」 ド軍幹部も問題視する打撃不振でマイナーでの“再生計画”も

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キム・ヘソンがOP戦で“メジャー初安打”を放った(C)Getty Images

極度の打撃不振に本人も「野球には正解がない」と吐露

 やはりメジャーの壁を超えるのは容易ではない。今オフにドジャースに入団したキム・ヘソンが、もがき苦しんでいる。

 今年1月に韓国キウム・ヒーローズからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を決めたキム・ヘソン。マリナーズ、エンゼルス、カブスからのオファーが舞い込む中で、代理人の勧めを押し切った本人はドジャースと28、29年に球団オプションが付帯する3年総額1250万ドル(約19億6250万円)と締結。スーパースター軍団の仲間入りを果たした。

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 ドジャースは、今オフに正二塁手だったギャビン・ラックスをレッズに放出。これによって二遊間を主に務めてきた韓国の俊英に対する期待は高まった。しかし、春季キャンプでの評価は一向に上がらない。

 あくまでスモールサンプルに過ぎないが、オープン戦での成績は、打率.083(12打数1安打)、5三振をからっきし。唯一のヒットは一、二塁間に転がった凡打で稼いだ内野安打のみ。さらに韓国時代に異彩を放ったコンタクト力も低迷。昨季に10.9%だった空振り率も35.7%に上昇し、選んだ四球の割合を示すBB%も14.3%と悪化している。

 スタッツを見ても技術的な課題は明らか。持ち味を発揮しきれずにいるキム・ヘソン自身もそれは重々承知している。韓国メディア『OSEN』の取材に応じた際に「簡単ではない。少しずつ良くなっているが、結果が出ていないから難しい。スイング軌道の変化もあるし、下半身の使い方も変えている」と吐露。打撃フォームの修正を図っていることを明かした上で、「野球には正解がないから、少し直したからといってうまくできるわけではない。問題点と思われるべきところを変えていくしかない」と語った。

 とはいえ、守備でも2失策と良いところはなく、このままでは戦力として計算するのは難しい。そうした状況もあって、球団はマイナーでの調整も思案している。米紙『Los Angeles Times』は「スカウトたちはキムのコンタクト能力、守備面のマルチ性、電光石火のスピード(KBO通算211盗塁)を高く評価していたが、MLBに移籍を決めた時からパワー不足が最大の懸念事項」と指摘。依然として改善点があることを論じた。

「ドジャースは彼のスイングを正しく変えれば、巧みな野手が打席で結果を出せると期待した。しかし、今の彼は才能豊かな投手陣を相手にした実戦の打撃練習でもしばしば力不足に見え、球速の急激な上昇と大きく曲がる変化球の嵐に適応するのに苦労している」

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