可能性を秘めるからこそ…千賀滉大の放出は「合理的なシナリオ」と論じるNY局が見出す“価値”「もはや無視できない状況」
メッツで好不調の波が激しい1年を送った千賀。その立場は注目を集め続けている(C)Getty Images
ポテンシャルは「エース級」だが、怪我に泣いた右腕をいかに扱うか。千賀滉大(メッツ)に対する評価はシビアなものになっている。
メジャー3年目の今季の出だしは決して悪くはなかった。開幕から6月終了時までの13登板で記録した防御率は1.47。被打率.195、WHIP1.11と軒並み好成績を残し、米メディアでは「サイ・ヤング賞候補」として名を挙げられていた。
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ただ、6月12日(現地時間)のナショナルズ戦でベースカバーに入ろうとした際に、味方一塁手の悪送球を捕球しようと足を伸ばした際に右太ももを負傷。約1か月の離脱を余儀なくされると状況が一変した。
7月に復帰してからは9試合で0勝(3敗)、防御率5.90と極端に成績が落ち込んだ千賀は、球団側との話し合いの末にマイナー降格を決断。結局、メジャー再昇格を果たせずにシーズンを終えた。
シーズン終了後にデービッド・スターンズ編成本部長からも「彼はここ2年、非常に不安定で厳しいシーズンを送っている。才能があるのは分かっているし、ポテンシャルだってある。でも、来年に30先発をすると保証できるかと言われれば、それは無理だ」と厳しい指摘を受けた千賀。32歳という年齢もあり、その立場は危うくなりつつある。






