WBCの奇跡を生んだ決死の守備は「何も見えてなかった」 韓国のイチローが証言する“負けたら終わり”の豪州戦の舞台裏「気がついたら…」

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豪州戦に勝利した直後、人目をはばからずに涙したイ・ジョンフ(C)Getty Images

 世界制覇への夢は8強でむなしく散った。それでも17年ぶりの快挙をやってのけた“結果”に対する想いはひとしおだ。

 この3月に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で韓国代表は、2009年大会以来となるベスト8進出を躍進。迎えた準々決勝ではドミニカ共和国代表に0-10でコールド負けを喫したが、それでもナインが長く閉じられていた歴史の扉をこじ開けたのは、同国球界でも「成功」として捉えられている。

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 決して楽な1次ラウンド突破ではなかった。チェコ代表との開幕戦こそ快勝(11-4)して好スタートを切った韓国だったが、日本代表(6-8)、台湾代表(4-5)との連戦で連敗。「5点差以上をつけて勝利し、かつ2失点以内に抑えなければならない」という過酷条件を課された中で迎えたオーストラリア代表との最終戦では7-2と勝利。劇的な形でマイアミへの切符を掴んだ。

 終わり方こそあっけないものだったが、国内で「東京ドームの奇跡」と称された経験は、選手たちにとっては大きな刺激となっていた。今大会に主将として臨んでいたイ・ジョンフは、米メディア『The Press Democrat』で「2009年大会(韓国は準優勝)は、小学校5年生で、テレビで見ていたのを鮮明に覚えていた。だから、今回のことが、どれほど韓国にとって意義深いことだったか、言葉で説明するのは難しい」と正直に打ち明けている。

 世間から「韓国のイチロー」とも称されるスターの貢献は小さくなかった。大きな関門となったオーストラリア戦では、5点差で迎えた最終9回の守りで、右中間を破りそうな打球を果敢にスライディングキャッチ。文字通りチームを救った。

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