衝撃の大スランプ 打率1割台の貧打に悩む“韓国のイチロー”にMLB関係者も嘆き「KBOを軽視しているわけではないが…」
極度の不振で成績が伸び悩むイ・ジョンフ。(C)Getty Images
勝負の2年目も復調の兆しはなかなか見えてこない。MLBのジャイアンツに所属するイ・ジョンフだ。
メジャーリーグ2年目を過ごす26歳は、極度のスランプに陥っている。今季は開幕1か月こそ、打率.319、3本塁打、長打率.526、OPS.901とハイアベレージを叩き出し、「韓国のイチロー」と評されたポテンシャルを見せつけたが、6月に入ってからパフォーマンスは低迷。直近7試合で打率.154、0本塁打、長打率.269、OPS.599と“パワー不足”を露呈してしまっている。
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ナショナル・リーグ西地区で、強豪ドジャースに食らいつこうとするチームにとっても看過できない事態と言えよう。23年オフにイ・ジョンフと6年1億1300万ドル(約169億5000万円)というアジア人野手最高額でサインしたジャイアンツは、ほぼ丸一年を棒に振った1年目からの捲土重来を期待していたが、その可能性すら見えていない。
韓国球界屈指の巧打者として飛躍が期待された男の大スランプは、球団関係者も嘆かずにいられない様子だ。ジャイアンツの試合中継を担っている米スポーツ専門局『NBC Sports Bay Area』に出演したロン・ウォタス球団運営部特別補佐は、「スランプに陥ると、主に2つの原因が起きる。一つは技術的な問題、そしてもうひとつは、打つべき球を選べているかだ」と指摘。最近のイ・ジョンフについては「ストライクゾーンに来た球は打てている」としながら、厳しい持論を展開している。
「個人的にイ・ジョンフは疲労や他の要因よりも選球の問題を抱えているのだと思う。彼は優れた目の協調性、そして球を捉える能力を備えている。だからこそ、より良い球を狙い、自分のスイングを維持することが重要だ」






