「日本を揺るがすいじめスキャンダルで、高校野球大会からチームが撤退」——広陵の甲子園辞退を大手英紙が報じる
同紙は、広陵の堀正和校長が「生徒と職員を守るため撤退を決めた。深く遺憾に思う」と述べ、教育方法の抜本的見直しを急ぐ考えを示したことや、野球部の中井哲之監督が調査中のため職務から外されたことに言及。さらに、阿部俊子文科相が「許しがたい行為」と非難しつつ、学校関係者への根拠のない中傷をSNSに投稿しないよう呼びかけたことも触れている。
夏の甲子園大会は1915年創設で、全国49代表が参加し、数百万人の観客や視聴者を集める日本最大級のアマチュアスポーツイベントであり、ドジャースの大谷翔平ら多くの名選手を輩出してきたと紹介。同紙は「広陵が大会史上初めて大会開幕後に辞退した学校になった」と指摘し、今回の発表により同校が14日の2回戦(三重・津田学園戦)を棄権することになったとした。
さらに過去の事例として、2015年のPL学園(大阪)による新入部員募集停止や、学校名を伏せた上で2023年に名門校の監督が体罰疑惑によって辞任したケースなどを取り上げ、「こうした不祥事は日本の学校スポーツに根強く残る上下関係の硬直性を反映している」とする批判にも触れた。加えて、高野連が「暴力、いじめ、不合理な上下関係の根絶に向けた取り組みを続ける」との声明を出したことも報じている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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