大竹耕太郎が2年目で築いた“基準”と強くなった「2、3番目」の悔しさ 変化の3年目は「シンプルに優勝したい、それだけ」

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 大竹が挙げる2024年のベストピッチは、9月16日のヤクルト戦(甲子園)。この日は6回無失点の内容で、節目のシーズン10勝目を記録した。

「この試合はゲームをまとめるというか、プランニングをしっかり立てて臨めたのが良かったです。勝負するところはしっかりするし、しないところは割り切ってしない。その勝負勘も良かったですし、勝負どころでのボールも良かったので」

 なかでも5回、2死一、二塁でホセ・オスナから奪った空振り三振が良かったという。抑えた時に大きく吠えた姿も印象に残る。

「2アウトから四球を2個出して、オスナに打席が回りました。そこで三振を取ってピンチを脱出したんですよね。試合全体の数字を見ると、与四球が5個もある。『なんか良くなかったのかな?』って思われるかもですけど、想定内の四球も結構あって。この日はそういうピッチングでした。“本当は出したくないのに出している四球”は僕も嫌なんですけどね。奪三振が7個取れたのも良かったですね」


 来たる2025年シーズンについて、大竹はどう考えているのか。

「まずチームのことから言うと、監督が変わるので(※藤川球児新監督が就任)、試合の運び方とかでいろいろ変わるとは思います。(24年は)やっぱり2位で終わって、あとちょっとのところで勝ち切れなかったのがある。優勝した時の光景や喜びはみんなまだ忘れていないと思いますし、そのイメージを膨らませて、突き進んでいくだけかなと思います。もうシンプルに、優勝したいというか、それだけなので」

 個人としては?

「大事なのは自分の与えられる役割、期待される活躍をしていくこと。ただ、去年(23年)にしても今年(24年)にしても先発陣の中で去年は村上(頌樹)、今年は才木(浩人)がいて。2年とも2番目、3番目ぐらいの感じがめちゃくちゃ悔しい。『来年は自分が(1番に)』って気持ちはあります」

 引き続きローテの一角を担いつつ、先発陣でトップの成績を出す。そして2年ぶりのリーグ優勝と日本一に貢献する。移籍3年目、タテジマのユニフォームが板についてきた背番号「49」の活躍が楽しみだ。

[取材・構成:尾張はじめ]

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