「非情なんだよ、彼は」藤川野球は何がすごかったのか 球界OBの考察「働けないベテランはいらないと言ったのは…」
また就任時に話題を呼んだ発言についても、高木氏は振り返った。
昨秋の監督就任会見では「個人に力がないベテランは必要ない」といった発言も、大きくクローズアップされた。
藤川監督に関して高木氏は「鬼だけど人間の心を持っている そういう強さ」と評しながら、監督就任時の発言に関して「現役を(一緒に)かぶっている(選手がいる)、やらざるをえなかったんだと思う」とあえて、鬼になったとした。
「働けないベテランはいらないと最初に言ったのはそこだと思う」として、線を引く必要があったとして「非情なんだよ 彼は」としながら、そこには目指すものがあったとした。
背景には「監督だから このチームを守るために何をすべきかというのをしっかり表現できた監督」として、ときに非情と見られた発言に関しても「監督としてはその情が仇になるというのは(わかっている)、そこで非情になれているんだなと思う」と、あくまでチームを預かる監督として目指す優勝のために、厳しい発言や態度も辞さなかったとした。
「そうでないとここまでぶっちぎりで勝てない」と高木氏。独走の裏には、従来になかった選手たちの独創的な起用、しがらみを排した言動含め、すべてが指揮官として、シーズン中にどんどんと成長を果たしたことにも注目。
シーズンを通して「やっぱりしっかり(チームを)統率したなと」見事な手腕だったとたたえた。
今後は来月15日から始まるCSファイナルSの戦いぶりも注目される。青年監督のタクトが引き続き、話題を集めていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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