西武・内海が来季も現役続行発表の陰で2人の左腕が戦力外通告を受けた背景とは

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 榎田は東京ガスから2010年ドラフト1位で阪神入団。1年目から62試合に登板するなどセットアッパーの地位を確立。西武移籍1年目の2018年には先発ローテーションに食い込み、23試合で11勝4敗、防御率3・32とリーグ優勝に大きく貢献した。だが2019年以降は登板機会を減らし、今季は1軍登板がなかった。

 小川は千葉英和高から2009年ドラフト2位で中日に入団。左横手の救援投手として2016年には44試合に登板。2018年から西武に移り、2019年には55試合に登板し4勝1敗1セーブ15ホールド、防御率2・58でリーグ2連覇に貢献。ただ今季は1軍5試合の登板にとどまっていた。

 両左腕の戦力外には、西武のドラフト会議の結果が色濃く影響していることがうかがえる。

 西武は1位で西日本工大の隅田知一郎、2位で筑波大の佐藤隼輔の獲得に成功。ドラフト1位クラスの大卒即戦力左腕を2人同時にゲットした。左腕不足はチームのアキレス腱だった。今季先発左腕が挙げた勝利は、内海と浜屋が1勝ずつの計2勝止まり。その弱点を完璧に埋めた。

 仮に2人の獲得がなかったならば。左腕不足からトレードや他球団戦力外、新外国人助っ人などの補強に頼らざるを得ない。そこでもメドが立たなければ、榎田、小川らの再起を望まざるを得ない。状況次第では、両左腕の戦力外はなかったのかもしれない。

 一方の内海は巨人時代からリーダーシップを発揮し、周囲の選手たちにも好影響を与えることで知られている。西武は即戦力で1、2位を固め、4位では1m90の大型左腕、八王子学園八王子の羽田慎之介を獲得した。故障で最後の夏は1球も投げられなかったが、高い潜在能力を見込んでの指名。1年目は育成で体づくりからと見られ、そこに内海をメンターとして残すことは理にかなうようにも映る。

 プロ野球の第1次戦力外通告期間は10月25日までだが、今季は従来通りクライマックスシリーズの全日程終了の翌日から第2次通告期間が設けられている。そこではポストシーズンもにらみ、ケガ人などに備えて支配下に置かれていた選手らに、再び新たな審判が下る可能性がある。なお西武から戦力外となった両左腕は、現役続行を希望している。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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