王者リバプール、2014年以来の危機 4連敗で露呈した“機能不全”とサラーの沈黙 BBCが警鐘「より深刻な問題」
サラーの不振もチームに大きな影を落としている(C)Getty Images
王者リバプールが危機的状況に陥っている。現地時間10月19日に行われたリーグ第8節、ホームでのマンチェスター・U戦に1-2で敗れ、公式戦4連敗を喫した。
約2週間の代表ウィークを挟み、連敗からの脱却を目指し迎えたこの一戦。しかし、リバプールは開始直後の2分に先制点を奪われ、いきなり劣勢に立たされる展開に。78分にようやくコーディ・ガクポの得点で追いつくも、その6分後にふたたびゴールを割られている。試合終盤でリードを許したリバプールは、そこから追いつくことが出来ずに、アンフィールドで痛恨の黒星が記録されることとなった。
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試合序盤での失点や、同点に追いついて間もなく勝ち越し点を許すなど、勝利への気迫を失ったかのようなこの日の戦いぶり。攻める時間帯も少なくはなかったが、シュートがことごとくバーやポストに嫌われたことで、複数得点につながらなかった。
英放送局『BBC』ではリバプールの公式戦4連敗について、「これは2014年、ブレンダン・ロジャーズ政権時以来最悪の連敗記録」と紹介しており、「単なる『一時的な不振』として語られていた状況は、アルネ・スロット監督がタイトルを獲った昨季の“高すぎる基準”と比較されることで、より深刻な問題へと変わりつつある」などと訴えている。
さらに、マンチェスター・Uのアンフィールドでの勝利が「10年以上ぶり」とも伝えながら、試合中のスタジアムの様子として、「リバプールは時折、サポーターからの苛立ちの声にも晒された。攻撃が停滞し、アイデアを欠き、ユナイテッドの固い守備を崩せそうに見えなかった場面があったからだ」と振り返る。
また、この日ゴールが無かったエースストライカーのモハメド・サラーの状態にも言及し、「PK以外でのゴール無しがこれで7試合連続」と指摘するとともに、「現在の不振と自信喪失を象徴する姿」とも評している。






