日本人選手の態度は「傲慢で失礼」 WBC会長が「遺憾に思う」と“公開謝罪要求”も悪童ネリは乱闘未遂騒動を悪びれず
SNSでは「気が狂ったみたいだ」と非難の声
もっとも、周囲からはネリに対して厳しい見解が示されている。山中慎介戦での2度の体重超過など過去の蛮行で問題児のレッテルを張られているだけに、今回の行動を問題視する関係者は少なくない。
京之介との一連のやり取りはSNSを中心に世界中に拡散された。Xなどでは「またネリがやらかしている」「もう罰金を科せ」「出場停止にすべき」「気が狂ったみたいだ」とネリに対する非難が目立った。
悪評を広めてしまった動画を目の当たりにし、ネリの「非礼」と断じるのは、WBCのマウリシオ・スレイマン会長だ。騒動後に『AMEXI』などの取材に応じ、「ボクシングとは激しさ、闘争心、敬意、謙虚さ、そして何よりも人間性を見るスポーツだ」と断言。そして、「ネリの行為に対して遺憾に思うと同時に、ふたたび同じことが繰り返される可能性がある」と言及し、公の場での謝罪を求めた。
「我々は今回のことから彼が学び、二度とこのようなことが起こらないことを信じている。とにかく今は幸運を祈るよ」
ボクシング界の重役からお灸を据えられたネリ。だが、当人はすでに試合での決着にフォーカスしている。会見後に応じたメキシコのボクシング専門YouTubeチャンネル『La Casa Boxing Club』のインタビューで、次のように言い切っている。
「俺は世界タイトルにたどり着くために必要な相手と戦うだけだ。その道中にはいろいろな相手が現れるだろうけど、誰であろうと一人ずつ倒していくだけだ。今の最優先事項は、あの日本人(京之介)だ。まずはそこに集中する。そして上手くいったときに、プロモーターやトレーナーたちと次の展開を決める。それだけだ」
同チャンネルのインタビューでは、「俺はまだ全盛期じゃない。ここから必ずそこにたどり着いて成功する」と豪語したネリ。今回の乱闘未遂騒動で悪評がたってしまった感は否めないが、本人は至って冷静。とにかく京之介戦での再起に集中しているようだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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