「今年は分岐点」11年ぶりの開幕投手を務める楽天・田中将大に球界OBが求めるものとは
同時にベテランに自覚を促す意味もあったと見る。高木氏は近年の田中将のパフォーマンスについて「もう分岐点だと思う」ときっぱり。続けて「成績も勝ち越していないし、負けが先行してきている。防御率も段々下がっている」とここで踏ん張らなければ、段々と落ちていってしまうと危惧を示した。
2013年には24勝無敗の金字塔を打ち立て、チームを日本一に導いた。「絶対エース」といわれた田中将も今年で35歳となる。メジャー・ヤンキースから2020年オフに楽天に電撃復帰。その後の2シーズンは4勝9敗、9勝12敗と負け越している。
その意味では「自覚、お前がチームを引っ張る。そういう思いも石井監督の中にはあると思うんだよね」と大事な開幕投手を託すことで、本人の奮起を期待する意味もあると高木氏は推測した。
田中将自身、今春のキャンプでは投球フォームの改造に取り組むなど、今季に賭ける並々ならぬ決意もうかがえる。節目の日米通算200勝まであと10勝。メモリアルな年にするためにも開幕戦の勇姿に注目が集まりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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