「何も分からずに突っ走った」忘れたくない吉田正尚の“英断” 栗山前監督が「これからの野球人にメッセージを送ってくれた」と脱帽した影響力【WBC】

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 もっとも、吉田が「キツかった」と振り返る1年目は140試合に出場。打撃成績も打率.289、15本塁打、72打点、OPS.783をマーク。波があったとはいえ、しっかりと稼働はしている。

 ただ、吉田がメジャー1年目というリスクを背負ってWBCに臨んだ効果は、計り知れないものがある。当時の栗山英樹日本代表監督が「彼の想い、決断はこれからの野球人にすごくメッセージを送ってくれた」と語ったように、今大会で言えば、ともにメジャーでの“ルーキーイヤー”を迎えている村上と岡本が出場を決意したのも、32歳が貫いた和製大砲の意志が波及したとも言えるのではないだろうか。

 大衆はやはり大谷や鈴木に目を向けるだろう。それ自体は悪ではない。むしろ、WBC、ひいては球界が盛り上がるという意味でも、分かりやすいヒーローがいるのは当然の流れだ。しかし、「流れを作ってくれたのは、吉田選手だと思っている」と井端弘和監督が敬意を口にした吉田、そして彼の後を受け継ぎ、MLB球団との契約に「WBC出場条項」を組み込み、“1年目のリスク”を背負った村上と岡本――。彼らの存在も侍ジャパンを強くする上で重要な役割を担っていることを忘れたくはない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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