9回裏一死満塁で大谷翔平を“圧倒” 窮地を抑えた敵左腕がマウンドでの心情を告白「頭が真っ白になって、細かく覚えてない」
大谷を見事に封じ切ったフルハーティ(68番)(C)Getty Images
左腕は、文字通りの危機的状況で研ぎ澄まされた。
現地時間8月10日に敵地で行われたドジャース戦で、ブルージェイズは5-4で勝利。球界屈指のスター軍団との一戦に競り勝った。
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序盤からシーソーゲームが続いた中で、最大の見せ場となったのは、9回裏の守りだ。ブルージェイズは、1点差の局面で満を持して送り出した抑えのジェフ・ホフマンが乱調。一死満塁という絶体絶命のピンチで、この試合で特大の先頭打者本塁打を放っていた大谷翔平を迎える。
ここで功を奏したのは、咄嗟の投手交代だった。ともすれば、1打でサヨナラ負けともなる窮地でマウンドに立ったのは、左腕メイソン・フルハーチだった。
試合後、地元放送局『Sports Net』などの取材で「とにかく、『何も考えるな、考えるじゃない』と思っていた。ただ行って、やれることをやるだけ」と明かしたフルハーチは、先頭の大谷に対して徹底した変化球攻めを敢行。高低を駆使しながら的を絞らせず、最後は3球連続のスライダーで空振り三振に切って取ると、続く強打者ムーキー・ベッツもカットボール攻めで翻弄。最後はインハイへの1球で三塁ゴロに仕留めた。
見事に窮地を脱したフルハーチ。マウンド上での緊張感が相当だったのは想像に難くない。それでも球界屈指の強打者二人をねじ伏せた23歳は、自らの胸中を明かしている。






