「予測不可能な時代」マイク・タイソンvsメイウェザーが衝撃決定 米記者はの健康状態に“懸念”「頭部のダメージは冗談じゃすまない」
無論、全盛期を過ぎているとはいえ、階級差の異なる両雄の対戦を危険視する声もある。米紙『USA Today』のジョシュ・ピーター記者は、来年6月に60歳となるタイソンについて「弱弱しく見える」と懸念。その上で「頭部へのダメージは冗談じゃすまない。特にタイソンのような選手にとっては深刻になり得る。もしも、互いの強烈なパンチが炸裂し、脳が揺さぶられ、頭部外傷が進行したらどうする? ブレーキを踏むには遅すぎるのか」と投げかけた。
しかし、タイソンとメイウェザーJr.はマッチメイクに向けてポジティブな言葉を発信している。
プロモーターのCSIスポーツの声明においてタイソンは「CSIから『フロイド・メイウェザーとのリングに上がらないか』と相談を受けた時、まさかこんなことはありえないと思ったが、フロイドは承諾した」とした上で「世界も、そして俺も、まさか実現するとは思ってもみなかった試合だ。でも、ボクシングは予測不可能な時代に入り、この試合はまさに予測不可能だ。あいつの健康には害を及ぼすだろうが、やりたいと言っている。だから合意したんだ」と訴えた。
また、タイソンを驚かせる契約にサインをしたというメイウェザーJr.は「30年間ボクシングをやってきたが、俺の伝説を汚せるボクサーは一人もいなかった」と前置きし、“世界最恐”と名を馳せたレジェンドと対峙する胸中を打ち明けている。
「どいつも知っていると思うが、俺が何かをする時は、それは必ずデカいものになり、伝説となる。俺は今もボクシング界の最高峰だ。このエキシビションマッチは、ファンが望むものを提供するんだ」
ファンが望むものを提供する――。そう力説する二人だが、果たして、試合はどのような展開となるのか。今後の動静が注目される。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【動画】いったいなぜ? 控室で尻を丸出しにしたタイソンの珍場面
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