「危険で無責任」と関係者猛反発 それでも伝説マイク・タイソンが20年ぶりの“公式戦”を戦う理由はカネだけじゃない?

タグ: , , , , 2024/11/15

60歳を目前にしているとは思えない肉体を披露したタイソン。(C)Getty Images

 レジェンドが19年ぶりに“公式戦”のリングに上がる。

 現地時間11月15日、元プロボクシングの世界ヘビー級統一王者のマイク・タイソン(米国)は、米テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで、プロボクサーのYouTuberであるジェイク・ポール(米国)と対戦する。

【動画】足を踏まれて激高! 伝説マイク・タイソンが見舞った張り手シーン

 通常とは異なる2分8回戦ながら公式戦扱いとなる今回の一戦。タイソンがエキシビションマッチ以外の試合に臨むのは、現役引退を決めた2005年6月のケビン・マクブライド(アイルランド)戦以来、約20年ぶりとなる。ちなみにこの時には6回TKOを負けを喫していた。

 世界最大級の動画配信サービス『Netflix』での生配信も決まり、高額のファイトマネーも見込める“異色カード”に向け、とくに元世界王者はやる気十分だ。14日に行われた前日計量でポールとフェイスオフしたタイソンは、相手の挑発的な態度に激高。右手で強烈なビンタを炸裂させると、両陣営が壇上に集結。親子ほどの年齢が離れた両雄を中心に会場はどよめいた。

 前日計量だけでも大きな話題を生み出している今回の対戦。かつて史上最年少で世界ヘビー級王者となり、一世を風靡したレジェンドが、あの手この手で自らをプロモートし、ボクシングビジネスで異彩を放つ“炎上上等”のYouTuberとガチンコで殴り合う。この要素は「エンターテインメント大国」にあって飛び切りの娯楽と言えよう。

 無論、懸念がないわけではない。31歳という両者の年齢差もあり、「公式戦」とするにはあまりに娯楽重視がすぎるマッチメイクを疑問視する関係者も多い。実際、業界最大のプロモーターの一人であるエディ・ハーン氏は、英公共放送『BBC』で「この試合は危険で無責任。私の考えでは、ボクシングというスポーツに対する敬意も欠いている」と断言。さらに「少しでも頭がある人なら馬鹿げていることは分かる」と辛辣に批判した。

関連記事

「アスリート/セレブ」新着記事

『CoCoKARAnext』編集スタッフ・ライターを募集

CoCoKARA next オンラインショッピング

PICK UP 【期間限定販売】浅倉カンナ ラストファイトメモリアル 拳トロフィー

浅倉カンナの左拳を本人から腕型を採取し、トロフィーとして完全再現させていただきました。 血管やしわの細部までに忠実に再現した、大変貴重なトロフィーとなります。

商品を見る CoCoKARAnext
オンラインショップ

おすすめコラム