【女子バレー】成長を続ける“未来のエース” 秋本美空が日韓戦で示した「強みと伸びしろ」
その象徴的なプレーとして、サーブレシーブをこなせるのも秋本の強みである。韓国戦ではチーム最多となる26本もの相手サーブを受け、エラーは0本。これが初スタメンであり、まだまだ経験も浅い。周りの先輩たちが気にかける必要もあったのでは…と思いきや、まるでそうではなかった。ともにコートに入っていた西村弥菜美(SAGA久光スプリングス)は言う。
「私が秋本選手をカバーリングする、というよりも本人が積極的にサーブを捕りにきてくれました。そこが彼女の良さだと思いますし、その意思を下げたくなかったので、私も『お願い!!』と託すような声かけをしていました。
相手にサーブで狙われるなかでも、きっちりとレシーブして攻撃まで持っていく。その意識が見られた点は、とてもよかったと感じました」
攻守にわたり積極的な姿勢で代表活動に臨んでいる秋本。韓国戦後のコートインタビューでは「サーブレシーブが苦手なのですが、今日は調子がよかった」と満面の笑みを浮かべつつ、「アタックでミスが増えてしまったので、そこは改善したい」と襟を正すことも欠かさなかった。
「まだまだ時間が必要です。多くの経験が、そして試合を重ねていくことで彼女はさらに成長していくでしょう」(アクバシュ監督)
未来のエースは今、経験を重ねながら進化を遂げている真っ最中なのである。
[文:坂口功将]
【関連記事】【女子バレー】日本が誇る“次代のエース”候補は「圧倒的な強さを見せた」開幕4連勝に貢献の23歳に海外メディアも賛辞
【関連記事】【女子バレー】新生ジャパンを象徴する「三本の矢」と「フレッシュな力」 ネーションズリーグでの“アピール度”を探る
【関連記事】【女子バレー】古賀紗理那の“魂”を受け継ぐエース候補が躍動! 新体制初戦で佐藤淑乃が見せた大きな可能性






