海外メディアが「23年の最も感動だった瞬間」に加藤未唯の“前代未聞な全仏戴冠”を選出「素晴らしい物語のエンディング」
あまりの出来事に伝統ある全仏の組織も「非常に間違った決定だ」(西岡良仁のコーチを務めるクリスチャン・ザハルカ氏談)と批判されたショッキングな決定だった。ゆえに当時の加藤がメンタル的に相当な負担を受けていたのは、想像に難くない。しかし、彼女は中4日で迎えた混合ダブルスにティム・プッツ(ドイツ)とのペアで出場。4-6、6-4、10-6のマッチタイブレークにもつれる激闘を制し、グランドスラムでの戴冠を果たした。
このとき、加藤は試合後の優勝インタビューで「ここまではチャレンジングな日々でした。精神的にも大変でした。ここ数日特に大変でした。女子のダブルスからいろんなことがありました」と振り返りながら、「女子ダブルスで対戦したペア、サラとマリエにも、また良い試合をしたいと私は願っています」と語っている。
そんな彼女のドラマチックな戴冠劇に、『Sportskeeda』は「ミユ・カトウは、ファンやテニス関係者から失格を言い渡された行為が『故意ではない』と圧倒的な支持を得ていたが、失格となった」と騒動を振り返ったうえで、こう記している。
「世界を巻き込んだ騒動から4日後、加藤は全仏オープン混合ダブルスで見事に栄冠を掴んだ。会場がスタンディング・オベーションで彼女に敬意を表し、グランドスラムを締めくくる。これ以上に素晴らしい物語のエンディングがあるだろうか?」
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】「私たちのせいだと言うだけ」失格騒動で話題のスペイン人選手が再び加藤未唯に不満を吐露!「ボールを当てたのは彼女」
【関連記事】なぜ、加藤未唯の失格騒動で“笑っていた”のか 批判殺到のスペイン人選手が告白「彼女たちの状況とは関係ない」
【関連記事】「批判されるのは傷つく」加藤未唯の失格抗議で炎上した相手ペアがインスタ閉鎖!母国メディアには辛辣な声も