MLBがまた驚きの新ルールを検討、先発投手に6回以上の投球を義務化させる狙いと目的とは

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 ただし、効果のほどは不透明だ。より効果的にさせるため、MLB側は「ダブルフックDH」も同時に検討されていると伝えた。これは既に傘下独立リーグのアトランティック・リーグでテスト中のもので、先発投手が5回を投げきれずに降板すると、その試合ではその後はDHを失うというものだ。

 仮にこれが導入されれば、大谷にとっては大打撃となるだろう。登板時以外は、基本的にDHでの出場を続けてきた。もし先発投手が5回持たずKOされれば、その時点でDHが解除され、大谷は試合から退かなければならない。その打順は投手が打つか、代打を出さなければなくなる。そうした不利を避けるためには先発投手に5回以上はまず投げてもらう必要があり、ルールの目的としては先発投手への6回以上義務化と共通だ。

 また、先発投手の総投球回数に応じた出来高(インセンティブ)まで検討されているとも報じた。例えば先発投手がシーズンで合計900イニング以上を投げれば、追加のドラフト指名権が一つ与えられる、といったものである。

 MLBは、とにかく先発投手に一つでも多くのイニングを投げさせたいし、それが投手の故障のリスクを下げることにつながると信じている。ファンからの反応はまだ芳しくないが、ここ数年は特に精力的に新ルールを導入して改革を進めた実績はある。大谷の投手復帰は2025年シーズンからで、議論が本格的に煮詰まるのはまだまだ先になりそうだが、導入が決まればまたベースボールの形が大きく変わりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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