PK決着もあり得るバーレーン戦 森保ジャパンが”警戒”すべきポイントは?【アジア杯・ラウンド16展望】
3試合連続で失点している日本代表。バーレーン相手に先制点は与えたくない(C)Getty Images
グループステージをまさかの2位突破となった日本代表。その低調の罰を受けるかのように、ラウンド16では早くも日韓戦が実現するかと思われたが、E組の最終戦で韓国がマレーシアと3-3で引き分けたことで、韓国も2位突破。日本のラウンド16はE組1位に躍り出た、バーレーンとの対戦が決まった。
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開催地であるカタールは、他の中東諸国とは陸続きだ。バーレーンは島国だが、サウジアラビアとの間に全長約24kmの橋がかかっている。カタールW杯では中東の人々が自家用車でカタールを目指し、多くのファンが詰めかけたことが記憶に新しいが、このバーレーン戦もグループステージのイラク戦同様、圧倒的なアウェースタジアムに変貌することが予想される。
バーレーンはイラクほどの個人能力はないが、非常に団結力の高いチームだ。グループステージではマレーシア、ヨルダンを相手に1-0と、ウノゼロで2連勝を飾った。初戦の韓国戦は1-3で敗れたものの、一時は1-1の同点に追いつき、韓国に冷や汗をかかせている。後半11分にイ・ガンインのゴラッソ、強烈なインパクトで外側から巻いてゴールポストに当たりながら吸い込まれるゴールが無ければ、韓国はさらに苦境に立たされたかもしれない。これを決勝ラウンドに当てはめれば、1-1のまま、PK戦もあり得る相手だ。
これは日本にとっても課題になりそう。引いて守る相手をどう崩すか。日本がペナルティーエリアの角をえぐるサイド攻撃を得意とすることは、すでに全チームに警戒されているので、それを上回るクオリティーを出さなければならない。
押し込んでボールを奪われた瞬間のアクションも大事だ。グループステージの3戦を見ると、バーレーンは自陣で奪ったボールを素早くスペースへ送り、3人目、4人目が次々とわき出す集団的カウンターに特長があった。日本は最初のアクションで突っ込んだ遠藤航がかわされた場合、センターバック2人が広いスペースにさらされるケースが起きがち。そこに両サイドバックが戻り遅れ、相手MFに前を取られれば、大きなピンチに陥るのは想像に難くない。要注意だ。