森保ジャパンはオランダ、チュニジア、スウェーデンとどう戦うべきか “カウンターの巣窟”F組を識者が徹底分析「ビルドアップは宝にも毒にもなる」

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日本はW杯でオランダ、チュニジア、スウェーデンと対戦する(C)Getty Images

 北中米ワールドカップ欧州予選プレーオフ、パスBの決勝はスウェーデンが勝利した。これでW杯本大会、日本が属するF組の顔ぶれは、ポット順にオランダ、日本、チュニジア、スウェーデンに決まった。

 決して突破しやすいグループとは言えない。だが同時に、1位突破を狙えるグループでもある。

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 第1ポットのオランダは強豪とはいえ、フランスやアルゼンチンといった優勝候補に比べると、一つ落ちる相手だ。ラウンド32が日本にとって既に経験のあるモンテレイで行われること、その後のラウンド16が開催国グループの2位同士の勝者との対戦であることを踏まえれば、最善は1位突破に違いない。日本はそれを実現できるか。

 このF組は、揃いも揃ったカウンター王国だ。

 オランダはボール保持を行うが、相手の陣を崩すビルドアップ連係には乏しい。遅攻になると、ほぼコーディ・ガクポの突破頼りだ。このリバプールのドリブラーさえ止めることができれば、ボールを持たれても怖さはない。だが、その一方で、カウンターアタックには大きな脅威がある。速攻に入ると、中盤など各所の攻撃スキルがスムーズに加わってくるので、最大級の警戒が必要だ。

 第2戦のチュニジアもビルドアップが不得手で、かつボール保持自体が怪しい。必然的にカウンター頼りになるチームだ。ただし、オランダやスウェーデンほど速い攻撃のタレントがいないので、怖いのは距離の短い攻撃、つまり組織的なハイプレスとショートカウンターになる。

 最後に入ってきたスウェーデンも、ビルドアップは怪しい。さらにチュニジアほど不得手の割り切りがない分、よりボール保持に隙がある。一方で、アーセナルのヴィクトル・ギェケレシュ、リバプールのアレクサンダー・イサク、ニューカッスルのアントニー・エランガ、ブライトンのヤシン・アヤリなど前線の個ではオランダにも引けを取らないため、ビルドアップは怪しくても、やはりカウンターや速攻時には大きな脅威がある。

 日本もまた、相手に最大の脅威を与えるのはカウンターだ。チュニジアやスウェーデンに比べると、ボール保持やビルドアップは安定しているが、オランダ同様、遅攻で押し込んだ後の決め手を欠く。いや、オランダのようにセットプレーの優位性がない分、遅攻の決め手不足はより大きいかもしれない。客観的に見れば、日本もカウンター型だ。

 揃いも揃った、カウンターのF組。

 このカウンター大決戦のF組を制する鍵は、ある意味ではビルドアップだろう。相手にカウンターをさせないボールの運び方ができるか。ただし、それを中途半端に実践すれば、逆にカウンターを食らうきっかけを与えてしまう。ビルドアップは宝にも毒にもなり得る。

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