森保ジャパンはオランダ、チュニジア、スウェーデンとどう戦うべきか “カウンターの巣窟”F組を識者が徹底分析「ビルドアップは宝にも毒にもなる」

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三笘は改めてチームに欠かせぬ存在であることを証明した(C)Takamoto TOKUHARA

 毒を避け、宝を得るためには、エリアのコントロールが重要だ。

 オランダは距離を問わずカウンターが脅威であり、偽カウンターと呼ばれるプレス回避からの速攻も鋭い。日本としては、オランダ陣内へ押し込む展開はかえってリスクが上がるので注意したい。逆に自陣に押し込まれても、オランダは遅攻の決め手を欠くチームなので、親善試合のイングランド戦のようにミドルブロックを敷いてカウンターをねらう戦術が最善だろう。ただし、オランダはセットプレーが強いので、あまりラインを下げすぎて回数が増えないように注意したい。

 チュニジア戦はよりシンプルだ。このチームは長い距離の攻撃力が今ひとつなので、日本としてはハイプレスとポゼッションで敵陣へ押し込むことがリスクも少なく、最善だ。敵陣攻守でエリアを制圧し、カウンターを制御する。

 一方、時間帯によってチュニジアはハイプレスをかけて来ることが予想されるため、そこで驚いてショートカウンターを食らい、得意のセットプレーから失点という展開だけは避けたいところだ。そのプレスを回避してショートカウンターを許さず、安定して敵陣へ押し込みたい。その展開は相手も割り切っているので、守備ブロックは粘り強いが、まずは日本のゲームにすることが大事だ。

 最後のスウェーデン戦は一番、展開が読みづらい。このチームはスケールも隙も大きい。もしかすると、ハチャメチャな試合になるかもしれない。

 スウェーデンは自陣のビルドアップが怪しく、かつチュニジアのように守備が固いわけではないので、基本的には日本がハイプレスから押し込む展開にして、ぼろを出させたい。ただし、前述の通りスウェーデンは前線に強力なタレントを揃えているので、スピードを生かしたロングカウンターには警戒が必要だ。個がノッてきたら、止めるのは大変な作業になる。

 かといって、それを恐れて日本陣内にブロックを作ったところで、そのタレントたちは閃き型の仕掛けに長けている。意外性のある攻撃ではオランダ以上かもしれない。相手を恐れるあまり、弱点を突かずに引いて守るのは愚策中の愚策だ。押し込んで、押し込んで、押し込んで、押し込んで、彼らに守備をさせて参らせたい。

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