瀬戸際で決まった2年53億円も評価は“A+” 米記者が村上宗隆の電撃契約を分析「二の足を踏んだ多くの球団が後悔するだろう」
静寂が続いた村上獲得を巡る市場の動きについて「ムラカミの移籍先に関する具体的な噂はほとんどなかった」としたドゥーリトル記者は、「パワーが脅威となる選手が少なかった今年のFA市場において、彼ほどの評価が飛び交う選手を、チームは敬遠しているようだった」ともリポート。打撃の確実性に対する不安が球界関係者間にあったとした。
「我々が下した初期段階の予想(5年8000万ドル)は、決して的外れではなかった。むしろ、メディア内での大半の予想は、その水準、あるいはそれ以上に高額だった。しかし、ムラカミに灯っていた“危険信号”が、明らかに各球団を怖がらせた。彼は1ツール、もしくは2ツールの選手だが、唯一際立った武器である桁外れのパワーは秀でているものの、それ以外の業界内での評価は平均以下だった」
それでも今回の2年契約を「トライアル」と評したドゥーリトル記者は、こう続けている。
「ホワイトソックスにとって、ムラカミとの契約は、調整次第でメジャーでもトップクラスのパワーを発揮できる選手を長期にわたって試す機会となる。もちろん十分な適応期間を与えた上で、パワーを発揮させられればの話だが、この金額帯ならば、十分に価値あるプロジェクトだ。仮に成功すれば、獲得に二の足を踏んだ多くの球団がムラカミの『できないこと』ではなく『できること』にもっと注目すべきだったと後悔するだろう」
勝負の2年間でどれだけ声価を高められるか。令和の三冠王の活躍に熱視線が注がれそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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