来シーズンを先取り? 1試合4本塁打が飛び出したバンテリンドームの謎と未来
■来季はホームランウイングで長打増?
まだ自力優勝の可能性がある中で気の早い話だが、来季は29日のような試合展開が増えると予測する。言うまでもなく、来季からテラス型観覧席「ホームランウイング(仮称)」が設置されるためだ。
「ホームランウイング」設置に伴い、左中間と右中間で最大6メートル前にせり出し、フェンスの高さもグッと低くなる予定。そうなると必然的に本塁打が増える。
加えて、今の中日は打撃型のチームへと変貌を遂げている最中。井上一樹監督もその旨を発言したことがある。細川成也やボスラーを軸に長打が増えていくことが想像される。
一方で、勝つためにはしぶとく得点を重ねることも肝要だ。29日も4回の逆転劇は先頭の岡林が四球を選んだのがきっかけ。6回のダメ押し点も石伊のセーフティスクイズに加え、代打・鵜飼航丞が追い込まれながらも適時打を放ったものだった。
中日にとっては、近い未来を先取りしたかのような1勝。この1勝が上位進出につながってくれることを祈るばかりだ。
[文:尾張はじめ]
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