金脈は間違いなくある! 存在感を漂わせた“重鎮”アラム氏がぶち上げた井上尚弥の“サウジ興行” その可能性やいかに

タグ: , , , , , , 2023/12/25

 1962年に開始したプロモーター業を始め、海千山千の業界を生き残ってきた。その間にアラム氏が携わった選手たちはモハメド・アリ、マービン・ハグラー、シュガー・レイ・レナード、オスカー・デラホーヤ、マニー・パッキャオとボクシング史に名を刻むレジェンドばかりだ。そんな重鎮をして井上は「スーパー」なのだ。

 アラム氏曰く、井上は国際的な価値も桁違いだという。会見後に取材に応じた際には、こんな話をしている。

「10月にサウジアラビアを訪れた時に、スポーツエンターテインメント部門の一番偉い方にお会いし、彼らの口から最初に出てきたのが『イノウエの試合をサウジアラビアでできないか』という話だった」

 実際、近年のサウジアラビアはスポーツビジネスを石油依存から脱却する取り組みに本腰を入れている。一部では「スポーツウォッシング」と批判する向きもあるが、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が関与する巨大政府系ファンド「SWF」の支援などを受け、次々とスポーツイベントを開催。プロボクシングでは今年10月に首都リヤドで、WBC世界同級王者のタイソン・フューリー(英国)が、元UFC世界同級王者のフランシス・ガヌー(カメルーン)によるヘビー級10回戦を実施。世界的な活況を呈した。

 こうした世界的な潮流を見ても金脈は間違いなくある。ボクシング界で知名度を高め続ける井上がメインイベンターとして扱われ、正当な報酬を受けられる興行であれば、サウジでのメガマッチ実現も単なる噂では終わらないはずだ。「判断して決めるのは大橋会長」と語るアラム氏も「興行規模については分からないが、おそらく金額的にも大きな興行だろう」と断言している。

 来るタパレス戦で勝利すれば、井上の名がより世界に轟くのは必至だ。価値はますます高まる一方だろう。そうなった時に怪物をアラム氏がどうサポートしていくのか。現時点で御大のアイデアは見当もつかないが、興味深いところである。





[取材/文:羽澄凜太郎]

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