井上尚弥の要求に「快く思わなかった」 ネリ母国メディアが伝えた東京ドーム決戦実現の舞台裏「彼には“前例”があった」

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 その後、20年2月にスーパーバンタム級に転向したネリは、20年9月に世界2階級制覇を達成。21年5月の統一戦で敗れたが、再起後は4連勝。昨年2月のWBC挑戦者決定戦を制し、今回の挑戦権を手にした。

 山中戦以降、階級を上げ、正当に勝ち上がってきた。それだけにネリ本人や陣営も井上側からのシビアな要求を当初は渋っていたという。メキシコのボクシング専門サイト『Izquierdazo』は、「ネリ陣営はイノウエの要求を快くは思わなかったが、だが、彼には“前例”があり、それを受け入れた」と舞台裏を伝えた。

 もっとも、試合を実現させるためにネリは要求を飲み込み、やる気を漲らせているという。同メディアで代理人を務めているギジェルモ・ブリトー氏は、次のように語った。

「日本のコミッションはすでに処分を解除している。その条件として前回と同じようなことが起こらないように、ネリは特定の検査、正確な体重、さまざまなものをクリアしなければならない。しかし、我々はネリがこの試合に向け、かなりの熱意を持って取り組んでいることを知っている。彼は非常に意欲的であり、イノウエたちが要求するすべてに従うだろう」

 3月6日の記者会見では「2度、皆さまを裏切ってしまいましたが、今回はきちんと節制し、調整をしています。偉大な、グレートな試合をみせたいと思います」と猛省したネリ。本番まで約2か月でルール通りの調整ができるのか。試合に向けたポイントとなりそうだ。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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