動じない井上尚弥に驚き！ フルトン陣営の“難癖”は海外メディアでも話題に「疑惑をどう証明するかは全く分からない」
ついにゴングの時が迫る井上とフルトン。ただ、両雄のマッチアップを前に思わぬ騒動が起きている。(C)Getty Images
試合を目前にして飛び出した王者陣営からの“クレーム”が波紋を呼んでいる。
事の発端となっているのは、7月22日に神奈川県・横浜市内で行なわれたボクシングのWBC＆WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチに向けた記者会見での一幕だ。挑戦者の井上尚弥（大橋）と2団体統一王者スティーブン・フルトン（米国）が揃って出席した場において、後者のトレーナーであるワヒド・アリーム氏が「（井上の）バンテージの巻き方が一部ネット記事で論争になっている」と投げかけたのだ。
【動画】海外メディアが愕然としたスパー風景！ 井上尚弥の破壊力抜群の左フックを見る
「これまでの試合でも、イノウエは手に過剰な量のテープを巻き、ガーゼを当ててさらにテープを貼っていた。ここに疑惑の証拠（ネット記事）があるんだ。私たちも同じように手を包むことができるが、ファイターの安全レベルはどこにあるのか？ この問題が解決されないなら、私はフルトンをリングには上げない」
横にいたフルトンも思わず笑ってしまったほどの主張だ。もっとも、世界戦でバンテージを巻く際には、敵陣営もチェックをする。そのため、アリーム氏の言う不正など起きるはずがない。そうした背景もあって井上も「何か、凄いナイーブだなと思います。自分は24戦やって、全試合で正々堂々と試合をしている。何の記事を見たのかわからないけど、こちらも正々堂々と戦いたい」と反論。相手陣営による心理戦とも取れるクレームに意に介さなかった。
ただ、緊迫感を漂わせながら井上に苦言を呈したアリーム氏の言動には、海外メディアからも注目が集まっている。米専門サイト『Boxing News24』は「イノウエに思わぬ懸念が示された」と一連の騒動をレポート。30歳の日本人への疑惑を次のように分析した。
1 2
