井上尚弥のボディーショットは「唯一無二」 被弾して悶絶した元世界王者が告白した“異次元の破壊力”
バトラーも井上の強打に屈した一人だ。22年12月にバンタム級の4団体統一戦で対戦した34歳は、“亀戦法”と揶揄される守戦を選択。なんとか耐え続けたが、防戦一方となった最後は渾身のボディーショットからのラッシュで畳みかけられ、11回KOで敗北した。
井上の強打を受け、仰向けに寝転び、悶絶していたバトラー。ゆえに棄権を決断したドヘニーの感情が理解できるのかもしれない。「イノウエは自分のボクシングをしっかりしていたと思う。脚や細かな角度を使って徐々に相手を削っていた。僕の時もそうだった」と語ったベテランは、こう続けている。
「イノウエのボディーは唯一無二だ。過去5、6試合で、何度ボディーで決めたか分からないけど、階級を上げるごとにボディーへのパンチを増やしている印象だ。ドネアとネリにも腹部に破壊的なパンチを入れていたよね。このTJ(ドヘニーの愛称)との対戦でもボディーは良かった」
被弾者による経験談は、井上の異次元さを何よりも雄弁に物語る。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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