ゴング目前の井上尚弥、フルトンの仕上がり具合は?両雄の現状を「井上の第二の師匠」が分析「吹っ切れた様子だった」
また、拳の負傷により試合日程が延期になった点についても、この間に元世界3階級制覇王者の八重樫東トレーナーによるフィジカルトレーニング、通称「ヤエトレ」を行っており、その効果もみられたと述べ「2か月間でモチベーションも十分に上がっている」と太鼓判を押した。
一方で、フルトンは今月11日に来日し、その3日後に行った公開練習を3分にも満たない異例の早さで終え話題となった。この一件について須佐氏は「あれは盛り上げるためにやったという部分もあると思うんですけど、減量がキツいという理由もあったんではないでしょうか。腕もだいぶ太かったようですし」として、王者陣営の心情を読み解いている。
加えて、およそ2週間、試合までの準備を日本で行う中、普段とは異なる環境での減量や、動きの多いファイトスタイルであることなどを挙げ「これまでの試合は自分のペースで進められてきましたが、井上選手のプレッシャーが懸かったら(フルトンは)相当にバテると思います」と試合への見込みを述べた。
最後に須佐氏に改めて、現在の井上のコンディションについて尋ねると、以下の様に言葉を並べている。
「表情が豊かに感じられ、自信に満ち溢れている。井上選手自身がこの戦いを楽しみにしている様子が垣間見えます。私も、またさらに進化した井上選手をみられることを楽しみにしています」
いよいよゴングまで間もなくとなった世紀の一戦。2本のベルトが懸かった全勝同士による大一番は、ベストの状態での両雄が激しくぶつかり合う好ファイトを期待したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【解説】須佐勝明(すさ・かつあき)
1984年、福島県生まれ。会津工業高校から東洋大学へ。2012年、自衛隊体育学校所属時にロンドン五輪に出場。ロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太は東洋大学の1学年後輩にあたる。株式会社AYUA代表取締役。日本ボクシング連盟理事。SUSAGYM会長。アジアコーチ委員会委員長。共同通信社ボクシング評論担当。会津若松市観光大使。ほか。
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■井上尚弥 vs. スティーブン・フルトン:放送配信予定
配信日時:2023年7月25日(火)開始時間不明
配信媒体:『Lemino』独占無料生配信(広告付配信)
番組名称:NTTドコモ Presents WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ スティーブン・フルトン VS 井上尚弥 -streaming on Lemino-
フルトン vs. 井上尚弥戦は、NTTドコモの新たな動画配信サービス『Lemino』で独占無料生(ライブ)配信される。2023年4月12日からスタートした『Lemino』は、基本無料(広告付)の動画配信サービス。月額税込990円の「Leminoプレミアム」会員になれば、見放題対象の有料コンテンツが楽しめる(dTV既存会員は2023年9月30日まで月額税込550円で利用可)。
▼NTTドコモの新しい映像配信サービス『Lemino(レミノ)』公式サイト
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