「井上戦実現はありえない」米興行関係者も断言 JBCの出場停止処分が下ったカシメロに母国でも逆風「ふざけた態度」
日刊紙『Daily Tribune』のニック・ジョンコ記者は「ここ最近のカシメロが見せるふざけた態度は、ナオヤ・イノウエのプロモーションを任される『Top Rank』のプロモーターたちにとって、常に人気のあるフィリピン人ファイターの話し合いを遠ざけるだけだ」と指摘。「もはやイノウエ陣営にとってカシメロは眼中にない。それは当然である」と断じた。
さらにジョンコ記者は『Top Rank』社のカール・モレッティ副社長が「カシメロがイノウエの潜在的な敵になる可能性があるか?」という問いに「ノーだ。実現はありえない」と明言したことをリポート。その上でカシメロへの厳しい持論を展開した。
「彼にパワーが残っていたのは驚いたが、コーチ陣は今以上に厳しく体重管理をすべきである。本人は『大したことではない』と気にかける素振りを見せていないが、世界タイトル獲得の可能性を高めたいなら抜本的に見直しを図り、きちんと体重を落とすことに全力傾けるべきだ」
かつては井上尚弥(大橋)の「好敵手になり得る」と見られていたカシメロ。そんなモンスターとのメガマッチに向けたアピールの場も喪失した今、彼の取り巻く状況は絶望的と言っていい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】世界を唖然とさせた鮮烈KO劇 中谷潤人が見据える“モンスターの背中”「意識的な部分はある。言っても1階級違うだけ」
【関連記事】井上尚弥vs中谷潤人の“究極対決”に追い風 米メディアが実現の可能性を分析「現実味のあるドリームファイト」
【関連記事】米記者たちも期待する井上尚弥の“夢のシナリオ” ラスベガスで感じた日本人戦士による「凄い時代」の到来【現地発】