“下馬評通り”の結果でも「どの試合にも劣らない重要な一勝」 井上尚弥の完勝劇を専門メディアが「偉大」と評価した理由とは
2ラウンドには相手の動きを見きっていた井上。早期決着は必然だった(C)Lemino/SECOND CAREER
1月24日、東京・有明アリーナで行われたプロボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一戦では王者・井上尚弥が、WBO同級11位キム・イェジュンを4回KOで下し、タイトル防衛に成功した。
【動画】井上尚弥、電光石火のKO劇! 韓国のキム・イェジュンを沈めた戦慄の右ストレート
1Rでは井上が足を使ってリングを広く動くシーンもみられたが、2R以降では互いによる激しい打ち合いに。上下に打ち分けながら徐々にダメージを与える井上に対し、キム・イェジュンも時折、左右の連打で王者の顔面をヒットさせた。3Rではさらに両者によるパンチの応酬が繰り広げられるも、その中で井上がキム・イェジュンのボディにも的確に強打を打ち込むなど、挑戦者を追い詰めていく。
そして4Rでは終盤、残り1分を切ると井上がラッシュ。ダメージが大きいキム・イェジュンをボディから左右の連打を浴びせマットに沈めると、直後に挑戦者陣営からタオルが投げ込まれ、井上の勝利が決まった。
終わってみれば、井上の圧勝だったこの一戦。だが13日前に急遽、挑戦者に決定となったキム・イェジュンも、クリーンヒットを受け続けながら強気なリアクションをみせるなど、気迫溢れる戦いを演じている。また、鋭いパンチで王者に真っ向からぶつかっていく姿勢も最後まで崩さなかった。