怪物・井上尚弥は「偉大だ」 それでも“最強の敵”アフマダリエフから漏れた揺るぎない自信「過小評価をする人もいるだろう」
だからこそ、今をきらめくモンスターとの対戦にも自信は揺らがない。米老舗誌『The Ring Magazine』のインタビューでアフマダリエフは「スポーツマンとして、俺はイノウエをとても尊敬している。彼が残してきた功績は偉大だ。それは疑いようがない」と図抜けた戦績を残してきた井上にリスペクトを示した上で、あふれ出る闘志を口にする。
「彼にはスピードがあり、パワーもあるが、俺の方が彼より優れている。俺自身や俺のパンチを過小評価をする人もいるだろう。でも、試合になればわかる。誰かを軽蔑しているわけではないが、この試合で自分の力を見せつけるつもりだ」
そして、30歳の猛者はこうも続けている。
「イノウエは下の階級で全員を倒してきたし、今や我々の階級に挑む選手たちをほとんど倒している。だが、俺は生まれながらにしてスーパーバンタム級の選手だ。誰にとっても厄介な存在になる。ここは俺の階級だ。この身体こそが武器になる」
もっとも、井上にも王者としての自負がある。自身が4本のベルトを持つスーパーバンタム級を「俺の階級」と力説するアフマダリエフを前にして、笑みを浮かべた32歳は、「違う井上尚弥と、生き生きとした楽しそうな井上尚弥と両方見られると思います。自分もそんな自分に期待したい」とぎらついた。
運命の名古屋決戦はいかなる展開となり、どのような決着となるのか。現在のスーパーバンタム級において屈指の好カードを興味深く見守りたい。
[取材・文/構成:ココカラネクスト編集部]
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