井上尚弥が燃えた「中谷なら井上を倒せる」の声 “伝説と呼ばれる日”に揺れた怪物の心「舐められてんじゃないか。やってきたことが違う」

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会見後の囲み取材に応じる井上尚弥(C)CoCoKARA next

過去イチの己を作る覚悟

 尚弥が日本人選手と世界戦に臨むのは、スーパーフライ級に属していた2016年12月に河野公平と対峙したのが最後。以降は、世界の強豪たちと拳を交わし、覇道を突き進んできた。

 ゆえに特別な感情も生まれる。「(日本人対決は)やっぱ違いますね」と冷静に語る尚弥は、「同じ時代に、お互いが全盛期と言える時代に、そして、お互いが積み上げてきた戦績というものも、見れば、運命的なまあ言っていんじゃないですか」と続ける。

「自分も最初は気にしていなかった。でも、階級が近づくにつれてファンが『中谷なら井上を倒せるんじゃないか』と。ちょっと待てよ、と。そんなところからですね。少なからずファンからそういう声が出ているのであれば、自分は証明したい。(ファンの声は)自分のこう積み上げてきたキャリアを見た時に、舐められてんじゃないかという気持ちにもなります。まぁやってきたことは違うよってところで、5月はしっかりと格の違いを見せて、勝ちたい」

 無論、中谷を軽んじるという意味ではない。それは会見内で「戦い方もいろいろ想定してます。触れさせずに打っていく、そんな戦い方も、接近戦も、距離を取る戦い方も、全てを想定して準備します」と静かに語ったところからも明白だ。無敗の挑戦者と最高の戦いをするために、“過去イチ”の己を作る覚悟だ。

 最大限にリスペクトをしている。だからこそ、自分が壁となり、“格の違い”を証明する。「THE DAY やがて、伝説と呼ばれる日」――。そう銘打たれた興行で“モンスター”はなにを世間に見せつけるのか。価値が高まっているドラマの行く末に興味は尽きない。

[取材・文/構成:羽澄凜太郎=ココカラネクスト編集部]

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