「残酷だ…」サヨナラ悪送球のフィリーズ24歳右腕 ドジャース指揮官「選手に同情する気持ちが沸き起こるのは当然」
サヨナラ悪送球のカーカリングに対して、ロバーツ監督は「残酷だ…」と同情(C)Getty Images
同じ野球人として、心から喜べなかったのかもしれない。
ドジャースは激闘の末にフィリーズとの地区シリーズを制した。リーグ優勝決定シリーズ進出を決めた第4戦(現地時間10月9日)の決着は、相手失策によるサヨナラだった。しかも、延長11回二死満塁からアンディ・パヘスの当たりは平凡なゴロだったが、処理を焦った投手のオライオン・カーカリングが本塁へ悪送球。まさかの結末だった。
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歓喜に沸くドジャースナインと、がっくりうなだれるカーカリング。無情なコントラストを描き、ド軍専門メディア『Dodgers Way』も掲載記事で「観戦した誰もが驚きで口をあんぐり開けたままだった」と表現した。
カーカリングは今季レギュラーシーズン69登板と実績十分な右腕ながら、まだ24歳。記事では「まだキャリアの初期段階にあり、生え抜きのフィリーズの選手にとって、それは打ちのめされるような瞬間だった」と報じている。
そして、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督の試合後コメントも紹介している。サヨナラ勝ち直後とは一転、指揮官は悲運のカーカリングに対して殊勝な態度に終始した。
「残酷だ…彼ら(フィリーズ)は今夜、素晴らしい守備を見せた。あれは…ピッチャーにとっては普通の守備練習だ。彼はあれを1000回もこなしてきたはずだ。そしてあの瞬間、彼はきっとバッターを打ち取ることに集中しすぎて、アウトの数や状況を忘れてしまったのだろう。カーカリングは素晴らしい選手。そして、選手に同情する気持ちが沸き起こるのは当然のことだ」






