IBAの検査は「少し屈辱的だった」 仏女子ボクサーが“性別問題”の実情を告白「執拗に迫る関係者もいる」【パリ五輪】
地元ラジオ局『RMC Sport』のインタビューに応じたフランス人女性ボクサーのエミリー・ソンビコは「私も経験をしたことはある。ある選手のコーチがクレームを入れてきて、それにIBAの担当員も確信がなかったらしくて」とし、赤裸々に続けた。
「私の場合は簡略的なものがやられました。ある時、私が計量に向かうと、突然、パンツを下ろすように言われ、下半身を見られたんです。正直、あまりうれしくはなかった。なんというか、少し屈辱的な感じだったわ。もちろん公平性を保つために、すべての女子選手をテストするのは理解している。けど、事前にどういう内容なのかを教えてくれなかったのには驚いた」
自身が受けた検査が乱雑であったことを明かしたソンビコは、一部で「男性ではないか」と誹謗中傷を受けるケリフの置かれた状況に「解決するのはボクサーの責任ではない。白黒をはっきりさせようと執拗に迫る関係者もいるから、すべては関係組織次第だと思う」と指摘。さらに「IOCとIBAの基準の違いが物事を曖昧にしている」と騒動の問題点を言及した。
「私は騒動を白黒はっきりさせるべきだとは思う。今大会で話題になったような例は、他の国でもかなり起きているのよ。規模は違うかもしれないけど、本当にいろいろなところでね。だから、彼女たちのケースが前例となれば、おそらく将来的に女子選手たちの助けになる」
誹謗中傷が相次ぎ、重圧が強まる一方となっているケリフ。彼女が少しでも楽な立場となるためにも、IOCが何らかの対策を講じる必要がありそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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