「謎は深まるばかり」プールの“水深”は記録更新とは無関係? 豪代表選手「誰もが平等にチャンスがある」【パリ五輪】
この原因として考えられたのが、前述したように会場がフランスのラグビーチーム「ラシン92」の本拠地となっている屋内スタジアムの床の上に建設された、通常よりも浅いプールであるという説だ。
男子100メートル自由形で銀メダルを獲得したオーストラリアのカイル・チャルマーズは「ゆったりしたプールでなければならない」と話す一方、「誰もが平等にチャンスがある。私たちはみんな同じプールで泳いでいる」と、同じプールで泳いでいる以上はチャンスは平等であると続けた。
しかし、パリ五輪で使用されているプールは今年の春に建設され、水深は2.15メートル。最低水深の2メートルよりは安全なものの、過去4回の五輪やその他の国際大会、そして米国の五輪代表選考会の標準的な水深である3メートルには遠く及ばないという。
一般的にいえば、プールは深い方が波が生じにくいためスピードが出やすいとされる。しかし、今大会で初の世界新記録が生まれたいま、今回生まれた説は覆されたのか。チャルマーズの言葉通り、チャンスは平等。選手にはどんな環境であれ記録を打ち破る可能性があることを証明してみせた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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