7か月の空白期間を経て戦慄KOで再起 名手カルデナスを変えた井上尚弥とのベガス決戦「俺の人生は180度変わった。本当に…」
井上と激しく打ち合い、世界を魅了したカルデナス(C)Getty Images
剛腕が唸った。
現地時間12月18日に米フロリダ州フォートローダーデールで行われた元IBO世界スーパーバンタム級王者のエリック・ロブレス(メキシコ)戦で、同級WBA2位のラモン・カルデナス(米国)は5回KOで勝利。今年5月に行われた同級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)戦以来となる再起戦を白星で飾った。
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“怪物”を崩した拳が力強さを見せた。序盤から接近戦を展開し、3回にダウンを奪ったカルデナスは、その後も元世界王者を圧倒。主導権を握って攻勢を強めた5回には、相手の左フックをバックステップで交わした刹那に右カウンターを炸裂。もろに被弾したロブレスは仰向けに力なく倒れ込み、試合終了のゴングが鳴った。
今年5月の井上戦で、2回に衝撃的なダウンを奪いながらも、猛烈な挽回の前に成す術を失い、TKOで敗れていたカルデナス。世界に強烈なインパクトを与えた一戦から約7か月で、見事に再起した。
ロブレスは直近5戦で3敗と、客観的に見て、実力的に劣る相手だった感は否めない。それでもド派手なKO勝利でキャリアをリスタートさせたカルデナスが、心身ともに充実していたのは間違いない。
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