「まあ自分はシロだと思って」平本蓮はなぜRIZINの検査発表を待たずに会見を開いたのか? 薬物疑惑の“焦点”は何か

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「10週間も毎日フィジカルトレーニングやれば、身体はデカくなる」

 また、「RIZINの検査結果を待って、RIZINの指示に従おうと思います」とも語る平本。巷を騒がせた赤沢との電話を録音した音声データの内容については、「自分が5月、フィジカルトレーナーとジムでトレーニングをしている際、赤沢氏が来て、ドーピング検査が大丈夫な、トレーニングの効率を上げる良いサプリがあると勧められ、赤沢氏を信頼していたので購入させてもらいました」と説明した。

「6月に(包装で)ぐるぐる巻きになったままでサプリを自宅に置いておいていたと思います。所属事務所の人間が見に来て『今は風邪薬でもドーピングにひっかかるかもしれないから、これは今、摂取しない方がいいんじゃないか』と言われて、そのままにし、自分は一切摂取しませんでした。(赤沢がSNSに上げた)電話の録音も聞いている人もいると思うんですけど、自分は赤沢氏と信頼関係があったんで、むげにすることができないと思い。赤沢氏には(サプリを)使用していると話を合わせていました」

 過去に試合のセコンドにも入っていた間柄だった赤沢。そこまでの信頼関係を築いていたからこそ、勧められた“サプリ”を下手に断れなかったというわけである。

 ただ、今回の会見内容だけでは、世間に対して完全に潔白を証明できるとは言い難いように思う。それは「RIZINの指示に従う」と言う当人も承知の上だろう。だが、「10週間も毎日フィジカルトレーニングやれば、身体はデカくなるので。だいぶ変わりますよ。一日三部練なんかもしたし、死ぬ気で努力してきました。それに関してウソはないです」と強く主張する平本は、こう訴えている。

「僕は正々堂々と戦ったし、死ぬ気で練習しました。自分がずっと望んでいた朝倉未来選手との試合で、そんなバカなことするわけありません。検査結果はまだなんですが、僕は必ずシロだと思っています」

 果たして、日本格闘技界を震撼させる事態となっている今回の騒動はいかなる決着を見るのか。「尿検査の結果、血液検査、怪しい点があれば、RIZINの指示に全て従います」と全面協力の姿勢を見せている平本の動静は引き続き、注視したいところだ。

[取材・文:羽澄凜太郎]

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