「僕はそれを身につけられていない」燕の大砲候補が追い求める“領域”――レギュラー獲りへのたゆまぬ努力

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 1年目にイースタン・リーグで18本塁打を放ち、本塁打王に輝いた。一発長打が魅力だが、レギュラーをつかみ1軍で活躍するためには、さらに高い“領域”に挑む必要があった。

 澤井は、スイングの際に力んでしまわないように「しっかりハードコンタクトするという意識を強く持っている」と、自身の打撃の取り組みについて話してくれた。

 「安打数とか打率はもちろん求めるのは大前提なんですけど、その中でハードコンタクトしていくことができれば、角度によって長打もヒットも出やすい。僕はそれを身につけられていない。それを追い求めていかないといけない」

 自身の課題と向き合い、打撃の改善に努めている。「真っすぐを狙って、逆にフォークがきたら三振では打率も残っていかない。チームに貢献できることが少ないと思った」と、練習では「インサイドアウトは常に取り組んでいる」と話し、バットを体の内側から外側へ出すスイング軌道を意識し、速球だけでなく変化球にもうまく対応できるように努力を続ける。

 「チームに貢献してレギュラーを獲ることを目指していく上では、打率や打点も必要になってくるので、その面ではコンタクト率(が重要)。ハードコンタクトした結果、ホームランを打つというのを目指しています」

 今季はここまで19試合で打率.173、1本塁打、1打点の成績で、本塁打と打点は6月5日の西武戦(ベルーナD)で今季1号ソロを放ったときの記録だ。レギュラーを奪うためにはもっとアピールする必要がある。
 
 追い求めるその先に、スワローズの“真の大砲”としての姿があるはずだ。

[文:別府勉]

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