“猪木顔”のエースを支える豊橋中央のドラフト候補捕手 松井蓮太朗がプロ入りした先輩たちよりも「キャッチャーとしては松井が上」と言わしめる理由

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甲子園でも松井のバットが火を噴くか 写真:尾関雄一朗

■監督「詰めて、詰めて、詰めてやってきた」

 豊橋中央は練習量が豊富と聞く。現役時代、中京大中京の主軸打者として甲子園出場経験のある萩本監督のもと、よく鍛えられている。エース髙橋や強打の野手陣も含め、暑い中タフに戦い抜いたのは鍛錬の賜物。松井も「厳しいっちゃ厳しいですけど、自ずと結果に表れているので。精神力もついたし、耐えての結果です」とへこたれない。猛練習で力をつけた。

「萩本さん(監督)からはよく『谷川原はもっと飛ばしていた、お前はそんなもんか』とか、『中川は1秒7で二塁送球していたぞ』と言われました。プロに進んだ先輩たちと比べてもらえるのはありがたいことだし、自分もプロに行きたいならもっと頑張らないといけない。そういう気持ちになりました」

 松井は今年の春以降、特に追い込んで練習した。というのも、昨年夏の大会で守備の際に味方と交錯し、右足首を骨折して以降、万全でない期間が長く続いていたからだ。患部のサポーターがとれた春から、一気に練習の強度を上げたという。萩本監督は「この3か月ほど、かなりハードにやってきた。詰めて、詰めて、詰めてやってきた」と明かす。

「萩本さんに火をつけてもらって毎日必死にやってきました。いつまでもケガを気にしていたら次に進めないので。あとはやるだけでした」(松井)

■松井の一打が勝利を呼ぶ!

 強度を上げた練習で追い込み、遅れを取り戻して臨んだ愛知大会。松井は初戦の第1打席、最初のスイングで目の覚めるような右翼二塁打を放った。松井のチーム初安打をきっかけに先制し、豊橋中央は波に乗った。

「ファーストスイングの強さは練習でも意識しているし、よく褒められます。狙っていたストレートを芯でとらえられました」と本人が言えば、萩本監督も「私学4強(中京大中京や東邦など県内強豪の総称)の4番バッターでもあんな打球は打てない」とうなずいた。

 愛知大会決勝では延長11回表に殊勲の2点タイムリー。松井の一打に始まり、松井の一打で戦国愛知を制した。バッテリーを組む相方が“猪木顔”で全国区になったのと同様、松井も“持っている”のは間違いない。甲子園での初戦の相手、強豪・日大三(東京)戦でも、きっと何かやってくれるはずだ。

[取材・文:尾関雄一朗]

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