カタールW杯は「問題ばかりだった」 ドイツ代表の運命を変えた日本戦の舞台裏「信じられない混乱が生じた」

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 史上初となる2大会連続でのグループステージ敗退の憂き目に遭ったドイツ。彼らの運命を定めた日本戦について『Daily Mail』は「彼らは試合の大半で圧倒的だった日本戦の数時間前まで、FIFAとカタールに異議を唱えるべきかを議論した」と回想。そのうえでハンジ・フリック監督による「選手やコーチ陣も悩まされた厄介なテーマだった」というコメントを紹介し、最終的にノイアーの考えを支持したというジョシュア・キミッヒの主張を切り抜いた。

「あの腕章の問題は大変だった。チームにとっても、僕個人にとっても重くのしかかったし、何よりも非常にかなしいテーマだった。あのワールドカップを楽しみにしてはいけないと感じることがあった。日本にとっては問題ではなかったかもしれない。でも、僕らはどんな取材や会見でも、取り上げられるのはスポーツの話ではなく、政治的な問題ばかりだった」

 また、ドイツのスポーツトレーナーを務めているシュテファン・ノップ氏は、こう告白する。

「悲惨な議論は試合当日のランチの時にも行われたよ。何が正しくて、何が起こり得るのかをコーチや選手の間で深く話し合ったんだ。日本戦に向けた集中力や喜びはなくなっていった。信じられないほどの混乱が生じていたよ。『何ができるか、こうしたらどうなるか』という議論ばかりで、すべてが妨げられていた」

 自分たちのアイデンティティーとルールの間で葛藤し、苦戦を強いられたドイツ。彼らにとって今回の日本戦に懸ける思いは、日本人が思うよりも強いのかもしれない。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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