大谷翔平への“敬遠策”が議論百出 勝負を分けた敵将の判断に米司会が異論「誰もが恐れる打者全員を歩かせていたら大損害」
果たして、大谷と勝負を避けたことが正しかったのか否か。その議論は識者間でも考えは二分している。MLB公式ネット局『MLB Network』の番組「MLB Now」では、解説者たちが意見をぶつけ合った。
現役時代にパドレスなど7球団を渡り歩いたヨンダー・アロンソ氏は「あの場面でオオタニを歩かせたのは正しい決断だった」と断言。「問題は次の打者への配球だ。スライダーとスプリットを続けて投げるだけだった」とルイーズとの駆け引きを問題視した。
「彼(ルイーズ)も確かに良い打者だ。でも、その打者と勝負をすれば、試合はあっという間に終わるはずだったんだ。それにジャックスはまだ99マイル(約159.3キロ)の速球を投げるだけの余力はあったはずだ。カウント3-1からスライダーを投げるなんて何してるんだよって話だ」
一方で番組司会のブライアン・ケニー氏は「ルイーズは他と比較すれば打てていないし、大した打者じゃない。だから敬遠はすべきだったと思う」と前置きした上で、「問題は采配というよりもジャックスの自己責任にあった」と力説した。
「確かに難しい判断だ。しかし、強打者に対するバイアスというべきか、最近はもし勝負して打たれたら、誰もが『なんであいつと勝負をしたんだ? 敬遠すべきだろ』と言う。ただ、誰もが恐れる打者全員を歩かせていたら大きな損害を被るとは思うね」
なお、バルデッリ監督は最終的に“炎上”したジャックスを「リーグ屈指のリリーバーだ。私は彼を信じて送り出した」と擁護。あくまで責任が自身の決断にあることを強調している。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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