佐々木朗希のマイナー降格は「無意味」 米記者が浮上した電撃プランに異論「単に打者を圧倒して、何も得られない」
実際、米識者も佐々木のマイナー降格プランには異論を飛ばす。MLB公式ネット局『MLB Network』の番組「MLB Central」に出演したアンソニー・カストロビンス記者は「彼は以前からこうなることは言われていた。素晴らしい才能があって、若くて柔軟性があって、市場価値も高いが、まだ完成された投手ではないんだ」と強調。「ボールそのものに適応することも大きな課題になっている」とした。
その上で、カストロビンス記者は、こう続けている。
「『トリプルAに送って課題を集中的に改善させるべきではないか』というのも一理ある。ただ、私は、彼の場合、それは上手くいかないと考える。ササキはあまりに素材がいいから、マイナーでは単に打者を圧倒してしまって、何も得られない可能性が高い。
非常に選手層が厚くて、才能に溢れたドジャースだからこそ、よほどの事情がない限りはメジャーで調整させることが最善策だと思う。それに彼の不振が今のところチームに大きな影響を与えている感じもしていない」
先のタイガース戦では、降板後にベンチで涙を溜め込む姿を見せた佐々木。その悔しい経験をいかにマウンド上で生かしていくか。現地時間4月5日に予定されている敵地でのフィリーズ戦での登板内容によっては、今後の調整方法に関する議論も白熱していきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】佐々木朗希、涙の2回降板 4四球で再び荒れた怪物に早くも“マイナー行き”の声が噴出「今すぐに状況を好転させないと」
【関連記事】米球界の新トレンドとなる“魚雷バット”とは何か 使用者多数のヤンキース、衝撃の3戦15発で高まる関心「理にかなっている」
【関連記事】「スイングをさせられていない」指摘されたスプリットの“精度” 佐々木朗希は「学んでいくだろう」捕手スミスが口にした修正点