“望外”の戦力化 佐々木朗希にド軍スネルが口にした助言「今のロウキは別人。せっかく素晴らしいボールを持っているのに…」
ワールドシリーズ制覇に貢献し、満面の笑みを浮かべる佐々木(C)Getty Images
ある意味で“望外”の活躍だった。
今秋に行われたメジャーリーグのポストシーズンで、ドジャースの佐々木朗希は、いわば守護神として世界一に貢献。山あり谷ありのルーキーイヤーを万感の形で締めくくった。
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最終的にメジャーリーグの舞台で役割を得た佐々木だったが、決して楽な1年目ではなかったはずだ。5月中旬から右肩インピンジメント症候群で負傷者リスト(IL)入った佐々木は、一時ノースロー調整を課されるなど長く厳しいリハビリを余儀なくされた。
マイナーでの試行錯誤の日々を送った。デーブ・ロバーツ監督からも「投手としてより成功するにはどうすればいいのかを考える必要がある」と“実力不足”を指摘された佐々木は、9月に球団のピッチング・ディレクターを務めるロブ・ヒル氏と投球フォームの微修正に着手。右足の膝の使い方を改良し、球質も平均100マイル(160.9キロ)を超えるまでに改善した。
ロッテ時代の生命線だった100マイル超えの4シームを軸としたパワーピッチを繰り出せるようになった。この飛躍的な向上をドジャース首脳陣も高評。ポストシーズンを前にメジャーリーグロースターとして昇格させ、中継ぎ投手として「勝ちパターン」の一角に据えた。
結局、ポストシーズンにおいて佐々木は9試合に登板。防御率0.84、WHIP1.03、被打率.167と支配的な投球を披露し、勝負所でマウンドを託された。
無論、中継ぎでの起用はあくまで暫定的なものに過ぎない。本人も意志を明らかにしているように、今後は先発投手としてローテーションの一角を埋める活躍が目標となる。






