防御率7点台の悪夢はなぜ? マイナーで苦闘する佐々木朗希の“低水準さ”を米記者が指摘「日本にいた投手とは別人の印象」
メジャーの舞台でもがきながら、最適解を見出そうとしている佐々木(C)Getty Images
おそらく本人にとっても望んでいなかったマイナーでの研鑽の日々。その結果はお世辞にも芳しくない。
現地時間9月2日、ドジャースの佐々木朗希は、敵地でのアストロズ傘下3Aシュガーランド戦に先発登板。初回に2本塁打を浴び、5回(69球)を投げ、被安打3、2奪三振、4失点と苦心の内容となった。これでマイナー(3A)での成績は、4登板(7イニング)で、防御率7.07、WHIP1.79、奪三振率5.14となった。
【動画】メジャー復帰へ!佐々木朗希が3Aでリハビリ登板を行う
今年5月中旬に「右肩のインピンジメント」が判明して本領を発揮する間もなく負傷者リスト(IL)入りを余儀なくされた佐々木。そこから約3か月に渡るリハビリ期間を費やしてきた怪物は、現地時間8月14日に実戦復帰。早ければ9月早々のメジャー復帰も見込まれたが、先述の数字が物語るように状態は芳しくなく、再昇格の見通しは立っていない。
現時点で最も懸念されているのは、球速の極端な低下ぶりだ。ロッテ時代から佐々木の支配的な投球において生命線となっていた4シームのスピードは、先のシュガーランド戦では、最速は96.9マイル(約155.9キロ)で、平均球速94.3マイル(約151.7キロ)とトーンダウン。NPBでの最終3年間の平均球速が158.4キロ、159.1キロ、156.0キロを叩き出していた事実を考えれば、低水準と言わざるを得ない。
実際、チーム首脳陣も球速低下を課題として糾弾している。デーブ・ロバーツ監督も、米地元局『Sports Net LA』などで「才能は間違いなくある。だが、実際のパフォーマンスがそれに伴っていない。球の質や球速をもう一段階上げていく必要がある」と危機感を煽っている。






