批判集中の“謎采配”は選手想いの決断 ド軍OBが分析したロバーツ監督の心境「ブルペンは誰が見ても強いとは言えない。だけど…」
佐々木をどのタイミングで起用するか――。ロバーツ監督の手腕が注目を集めている(C)Getty Images
紙一重の判断だった。
現地時間10月6日に行われたフィリーズとの地区シリーズ第2戦、ドジャースは3点リードの9回裏に、今ポストシーズンから守護神的な役割を担っている佐々木朗希ではなく、ベテラン右腕ブレーク・トライネンを起用した。
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しかし、これが裏目に出る。先頭打者から連打を浴び、無死二、三塁のピンチを招くと、ニック・カステラノスに2点適時打を打たれて1点差に詰め寄られたのだ。
ここでドジャースベンチはたまらず投手交代を決断。アレックス・ベシアがなんとか二死を取ると、さらに佐々木にスイッチ。なんとか1点差を守り抜いた。
もっとも、37歳の右腕の起用には一抹の不安もあった。4月に右前腕の張りで負傷者リスト入りし、不安定なパフォーマンスが続いたトライネンは、レギュラーシーズン最後の10試合で防御率11.74と状態は決して芳しくなかった。
デーブ・ロバーツ監督には「彼は3日に2度の登板したことがあまりない」との思惑もあった。だが、佐々木を最初から起用しなかった采配には、「完全に誤った判断。ササキを選ばなかったのかは理解が出来ない」などと、疑問の声も噴出した。
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